ストレスは心の病気|楽しい生活を送るためのストレス解消術

ナース

心身の歪みを治す

女性医師

物心両面から治していく

50人以上の労働者を持つ事業所にストレスチェックの実施が義務付けられたことで、ストレスへの関心度が高まっています。ストレスは万病の元とも言われますが、誰でも多かれ少なかれストレスを受けているものです。ストレスに対する抵抗力には個人差があります。抵抗力が弱い人ほど影響を受けやすく、何らかの病気を発症する確率が高くなるのです。身体の不調を訴えて内科等を受診した患者でも、精密検査の結果異常が見つからなかったという例は少なくありません。過敏性腸症候群などはその代表格で、他にも胃や十二指腸など、特に消化器系はストレスの影響を受けやすい部分です。こうした症例の場合、内科よりも心療内科を受診した方が症状の改善を期待できます。心療内科では主として2つの治療を行います。1つ目の投薬治療では、患者の症状に合わせて抗うつ薬や精神安定剤、睡眠導入剤など脳や心の状態を改善させる薬が処方されます。もう1つが心理療法です。精神科医や臨床心理士との対話を通じて患者がストレスの原因と向き合い、バランスを崩していた心を矯正していきます。こうして物心両面からの治療により、内科で処方された薬を飲んでも治らなかった患者の症状も改善されるのです。

日常生活での予防

投薬治療と心理療法によって症状が改善した後も、治ったからと言って油断はできません。元の日常生活に戻れば、患者は再びストレスにさらされることになります。再発防止のためには、日頃からストレスを軽減させるような生活を心がけることが大切なのです。一口にストレスと言っても、身体面と精神面の両面が考えられます。精神面の負担を軽減させる前に、まずは身体への負担を軽くすることが病気の予防につながります。それまで不規則な生活を送りがちだった人は、睡眠時間や食事などのリズムをできるだけ規則正しくすることを目指すべきです。同じような精神的ストレスを受けていても、身体的な負担を減らしていれば抵抗力も高まります。精神面のストレスを軽減させることは、仕事その他の事情によって難しい場合もあります。ここで心療内科や精神科を一度でも受診し、心理療法を経験したことがあるなら、そのときの体験を生かさない手はありません。さまざまなストレスに対する考え方を変え、自分を客観的に見つめる視点を持つことで、心を強くすることも可能なのです。ストレスを強く感じているときは、気分転換を図ったり信頼できる人に話を聞いてもらったりするといいでしょう。